LOGISTICS COLUMNイシカワの物流コラム

導入事例
失敗しない梱包材の選び方──材質・形状・用途で選ぶ段ボール活用術

商品の発送・保管に欠かせない「段ボール」。しかし、一口に段ボールといっても、材質や構造、形状によって特性が大きく異なります。用途に合わない梱包材を選ぶと、破損・過剰包装・コスト増といったリスクにもつながります。この記事では、段ボールを中心に、梱包材の種類と選び方のポイントをわかりやすく解説します。

1.段ボールの材質(紙質)と強度の違い

段ボールは、表ライナー+中芯+裏ライナーの三層構造が基本です(両面段ボールの場合)。紙質と中芯の組み合わせにより、耐久性・厚み・コストが変わります。

●紙質の表記例

表記意味特徴
C5ライナー紙:古紙多めの中強度クラフト紙一般的な軽~中重量物に対応
K5ライナー紙:強度の高いクラフト紙(バージンパルプ多め)重量物向け、耐水性・強度に優れる
C6C5・K5よりやや厚手・強度強め重量梱包や工業製品などに使用される
K6C5・K5よりやや厚手・強度強め重量梱包や工業製品などに使用される
A中芯の波形の種類。Aフルート=厚さ約5mm緩衝性が高く、割れ物などに適する
BBフルート=厚さ約3mm強度と収納効率のバランスが良い
WWフルート=A+Bの二重構造耐圧性・耐震性に優れ、重量物にも対応

例:C5AF = 表紙C5、中芯Aフルート、裏紙C5 の標準的な構成。

例:K5BF = 強度が高く、重量物に適する。

2.段ボール箱の形式(形状)の種類

梱包箱には多様な形状があり、業界では「A式」「B式」などの呼び名で分類されます。

●代表的な箱の形式

形式名称特徴・用途
A式みかん箱型最も一般的。上下差込み式でコスト・作業効率◎
B式キャラメル箱型差込み式のフタ。軽量・小型商品の個装に多い
C式身フタ式箱本体+かぶせるフタ。ギフト・プレゼント向け
ヤッコ式ヤッコ箱折りたたんで包む形。ポスターや薄物書類などに適す
ワンタッチ式自動底組箱底が自動で組み上がる。作業時間短縮に貢献
紙管・巻き箱丸筒状の梱包材ポスターや図面の丸め梱包に適す。潰れにくい

それぞれに特徴があり、「何を」「どこに」「どう届けたいか」によって最適な形状は異なります。

3.イシカワコーポレーションの対応力

イシカワコーポレーションでは、段ボール資材をゼロから設計し、以下のような実績があります:

  • 大判ポスターを折らずに送れるヤッコ箱の設計・作成
  • 丸めたポスター用のオーダー紙管製作
  • 個装に適したワンタッチ自動底箱の設計
  • 重要書類や設計図面用の高強度箱の製作
  • ギフト向けにかわいく包装できる化粧箱の開発
  • 小ロット対応・小箱〜大箱までのサイズ設計

設計から印刷・作成・梱包・発送までワンストップで対応可能なため、「どの箱を使えばいいのかわからない」「既製品ではサイズが合わない」といったお悩みにも、最適なソリューションをご提案できます。

まとめ:最適な梱包材選びが、物流品質を左右する

適切な梱包材を選ぶことは、商品を守るだけでなく、コスト削減や顧客満足にも直結します。材質・形状・用途を見極めて選ぶことが、物流品質の向上につながります。梱包に関するご相談は、段ボール設計から対応できるイシカワコーポレーションにお任せください。

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