■ なぜ医療機器・医薬部外品製造業で物流のハードルが高いのか
医療機器や医薬部外品などのヘルスケア製品は、単なる“モノ”ではなく、「命・安全」に直結する製品。物流においても、製品管理、温湿度管理、トレーサビリティ、出荷データ管理、ラベル/添付文書などの法令対応といった厳しい条件が求められます。また、一度に大量ロットで出荷する場合もあれば、少量を個別に、あるいは複数仕様・複数先に分けて出荷するケースもあり、従来の大量生産 × 一括出荷の物流スキームではムダやリスクが出やすいのが実情です。そのため、医療機器メーカーや医薬部外品メーカーにとっては、物流設計・在庫管理だけでなく、「必要な分だけ」「必要なときに」「かつラベルや添付文書を正確に」用意できる物流体制が求められます。
■ POD×物流(オンデマンド印刷 ×物流)の活用イメージ
以下のようなパターンで、ヘルスケア業界において物流機能が強みを発揮します:
- 小ロット多頻度出荷
例:試供品、医療部材、マニュアル・更新された添付文書などを、必要なときに必要な数だけ全国の医療機関へ出荷。 - 可変印字付きラベル/添付文書の出荷
ロット番号、シリアル番号、有効期限、仕様情報などを一枚ずつ異なる内容で印字 → 医療機器や医薬部外品のトレーサビリティに対応。 - 混在仕様品のセット出荷/流通加工
複数部材・機器・書類を組み合わせたセット(たとえば本体+添付文書+取扱説明書+保証書)を、受注内容に応じて組み立て・検品・梱包→発送。 - 全国の医療機関や販売店への拠点別配送
多くの納品先に対し、小〜中口での安定供給を実現。
これらは、従来の大量ロット・一括出荷では難しかった流通設計を可能とし、ムダの削減、コスト効率化、そして法令遵守を両立させる物流モデルです。

■ なぜ「可変印字」が重要か
医療機器や医薬部外品では、製造ロット、製造番号、製造日、有効期限などの情報を個別に管理することが求められる場面が多くあります。これらの情報を製品ごとにラベル貼付や添付文書に印字する必要があります。こうした「可変印字+即時出荷」の仕組みがあるかどうかが、医療・ヘルスケア物流では大きな分かれ目になります。
■ イシカワコーポレーションが提供する“医療・ヘルスケア向け物流サービス”の強み
当社は、印刷・可変印字・保管・流通加工・発送をワンストップで対応可能な体制を整えており、特に以下の点で医療機器メーカー/医薬部外品メーカーにとって有力なパートナーとなります:
☑オンデマンド印刷 + 可変印字対応
数十万ページ規模にも対応できる印刷設備と、可変データ印字のためのプログラム設定チームを社内に保有。製品ごとに異なるシリアル・ロット番号、有効期限などの情報を正確に印字可能。
☑封入・流通加工の内製化
ISMSの情報管理体制に準拠し、安全性・品質管理に配慮した庫内で文書封入、保証書封入、セット品のアッセンブリ/梱包など、複雑な加工作業にも対応します。医療機器/医薬部外品特有の仕様にも柔軟に対応可能です。
☑柔軟な発送オプションと全国配送対応
小ロットから中ロット、複数個口、医療機関や販売店向け拠点配送まで、幅広く対応。医療機器の納期や供給タイミング、配送先が多岐にわたる場合にも対応可能。
☑コンプライアンスに配慮した物流対応
医療機器や医薬部外品の流通管理における法令(例:医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律:通称 薬機法)やGMP/QMSの基準への理解・対応。医療機器物流に必要な厳格な管理体制への対応実績。
✅ まとめ:医療・ヘルスケア業界にこそ、POD×物流の価値がある
医療機器や医薬部外品は、「命と安全」を支える製品。だからこそ、物流にも高い品質管理、柔軟性、トレーサビリティ、適法なラベル管理が求められます。
従来の一般的な物流スキームだけでは、こうした要求に対応するのは難しいケースが多く、特に少ロット多頻度、可変印字、添付文書封入、複数納品先などが絡むと、社内リソースや物流設計への負荷が大きくなります。
その点で、イシカワコーポレーションのように 印刷 → 加工 → 保管 → 出荷までをワンストップで任せられる物流サービスは、医療・ヘルスケアメーカーにとって非常に合理的で安全な選択肢です。
もし「少量ロットで医療機器を供給したい」「添付文書やロット管理を確実に行いたい」「短納期で複数拠点配送したい」とお考えでしたら、ぜひ一度ご相談ください。



